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パイプ用タバコ

パイプ用タバコには大きく分けて、バージニア、バーレー、オリエンタル (トルコ) の3種類があります。いずれもナス科タバコ属タバコの直系子孫です。

Virginia バージニア

もっとも一般的なタバコ、バージニアから始めましょう。この品種は、タバコブレンドの多くで使われているベース成分です。バージニア種は糖度が高く脂質が低いため、他のタバコ種よりも甘く、燃焼中はより高温になります。通常、バージニアはその色によって煙の味が決まります。薄い色のバージニアは甘くシャープな味に、濃い色のものは深い風味がありニコチン含有量が高くなります。

Burley バーレー

この種は巻きたばこで多く使われている、空気乾燥によるライトタバコです。低糖度・高ニコチンの葉で、市場では二番目に多く使われているタバコです。バーレー種はバージニア種に比べてより深く乾燥した味わいがあります。

Oriental (Turkish) オリエンタル (トルコ)

T3種類目はオリエンタルタバコともトルコタバコとも呼ばれています。オリエンタル種は通常、キプロスやギリシャ、トルコ、シリアといった地中海沿岸地域で栽培されています。乾燥した気候によって、葉がワックス処理をされたような状態になり、これによって香りや乾燥した味わいが醸し出されます。このタバコ種は多くの場合イングリッシュブレンドで使われています。

着香タバコvsイングリッシュブレンド 違いは何でしょう?

着香タバコは通常バージニア種あるいはバーレー種を使って作られます。これらのタバコ種はいろいろな方法で処理されて、心地よい香りの煙が作り出されるようになります。ベテランのスモーカーには、着香タバコの味は単純すぎると感じる人が多くいます。

イングリッシュブレンドは、昔の英国タバコ純度法にのっとって作られています。このタイプのタバコにはいっさい人工香料や保存料は入っていません。たいていはバージニア種とオリエンタル種のブレンドで、ベテランスモーカー受けする自然な味わいがあります。

イングリッシュブレンドに使用してもよいとされている加工済みタバコ葉は3種類です。

Cavendish キャベンディッシュ

キャベンディッシュは糖を加えて蒸してから、層に重ねて発酵したタバコで、甘く芳醇な香りの煙が得られます。通常、バージニア種とバーレー種が使われます。

Latakia ラタキア

このタバコ種はもともとシリアの港湾都市であるラタキアで生産されていました。ラタキアは燻して乾燥されます。この加工方法によって、なめらかでクリーミーな芳しい味わいのある、低ニコチンのタバコが作り出されます。

Perique ペリック

この種はルイジアナ州セント・ジェームズで栽培され加工されているタバコです。色が濃く油分の多い葉で、コショウとイチジクの味がします。ペリックはタバコのなかでもっとも味が濃厚で、わずかしか使われていません。